アルコール依存症当事者・家族の声


依存症者には「成功したい!」という欲求が強い人が多い。実際、仕事では、大成功する人が少なくない。しかし、成功の定義を間違え、優先順位を間違え、過程を省略して、一気に成功しようとして、葛藤が大きくなる。その葛藤を解消するために、薬やギャンブルに嵌り、元々の目標を見失って、寂しさ、虚しさ、敗北者・被害者意識といった負の感情に苛まされる。

断酒すると、胸に大きな穴が開いて、風が、スース―出入りしている感じがします。(50歳男性・会社員)

デパートでバイヤーをやっていましたので、当たる時と当たらない時の差が大きく、ハラハラ、ドキドキの連続でした。定年退職して、何となく寂しい生活になりました。その時、パチンコをやってみると、仕事をしていた時の感覚が蘇ってきました。パチンコに嵌るのに長い時間はかかりませんでした。(61歳男性・無職)

私、お酒飲めない体質です。彼氏にふられて寂しかった時、チョコレートをドカ食いしたらホッとしました。気づいたら、帰宅時間が近づくと、あのコンビニで何を買って食べようかいうことで頭が一杯になる日々です。(28歳女性・会社員)

カカオトークですか? 1日に、200通位は来ます。グループも30くらいは入っています。バイトやサークルでも、1つじゃなくて、色々な仲良しグループがあるので。こちらから送って返信がないと「嫌われているのかも?」と不安になります。なので、私は返信は5分以内と決めています。(20歳女性・大学生)

依存症者の心情は思春期に似ていて、両価性を巡る葛藤が大きい。毎日、考えも感情も、極から極へ揺れ動く。断酒するためにも、断酒を続けた時に、QOLを高くするためにも、成長を促す関わり、シッカリとした治療の枠組みが必要。